仕事を辞める、それは人生や生活を一から見直すということである。今の仕事を辞めても生活できる貯えがある、または、別に十分な収入があるのなら、悩む必要はないだろう。しかし、大抵の人にとって現在の仕事が生活を支える収入源である。今の仕事を辞めたとしても、すぐに別の仕事を探し働かなければ生活が成り立たないことが多いのではないだろうか。そこで、まず考えるのは、仕事を辞めることで根本的な解決になるのか、自分が辞めたことによって会社に影響がないか、迷惑がかからないかということだ。スムーズな転職活動をするためにも、可能な限り円満退職を目指したほうがいいだろう。
積極的に他にやりたい仕事があり転職先を探すのなら、円満退職を目指すこともできるだろう。しかし、深刻な人間関係の悩みで心を病んでしまった人はどうだろう。心を病むことで、身体の具合まで悪くするのは時間の問題である。こういう人は、自分が辞めたことによる会社への影響を考えすぎないことが肝要だ。人間関係で心を病んでしまう人ほど、自分が辞めた後のことを考えて、退職を言い出せないままさらに体調を悪くしてしまう傾向にある。大概の仕事は、自分が辞めても他の誰かができるものだ。自分の心身を守れるのは自分しかいないため、心身を疲弊する前に仕事を辞めることも賢明な行動であるといえる。
仕事を辞めたら、まずは、疲れた自分の心と体を休めることが先決。有給休暇を消化しながら、仕事を辞めた後のお金の対策を練ることもできる。ハローワークに通うことで、失業保険をもらえる可能性もある。心と体にエネルギーを取り戻したら、そこからが人生のリスタートだ。