退職を決意したら、退職の時期については上司と相談することになるだろう。その際に、職場の状況を考慮しながらも、自身の希望をはっきりさせておくことが重要だ。職場にとっても自分にとってもベストなタイミングで退職できるよう、上司と調整する必要がある。
退職日を決める際にまず考えるべきなのは、引継ぎスケジュールだ。仕事を辞める場合、少なからず職場には負荷がかかることになる。確実に引継ぎをして、辞めた後に迷惑がかからないようにすることは社会人として当たり前のことである。繁忙期に引継ぎ業務が加わると同僚にかなりの負荷をかけてしまう可能性があるため、時期についてはなるべく考慮が必要だ。
また、引継ぎスケジュールがタイトだと、自分自身にも引き継ぎを行う相手にも過大なストレスがかかる原因になる。可能な範囲でゆとりをもって退職日を設定すると安心だ。有給消化が必要な場合は、それも含めてスケジュール設定が必要になる。
また、ボーナスの支給時期との兼ね合いにも留意しよう。退職後すぐに転職する場合は別だが、退職してから転職活動を行う場合は、少しでもお金に余裕があるほうが生活しやすい。ボーナスが年に2回程度支給される会社であれば、ボーナスを受け取る月以降に退職時期を調整することも1つの方法だろう。あからさまにボーナス狙いになると心証が良くないものの、せっかく働いたのに支給直前に退職日を迎えてしまった、などと後悔することがないように上司に相談し退職日を決定することが重要だ。